
|
5)「新潟−佐渡」航路における計測
「新潟−佐渡」航路の実船実験は、当初高速艇を用いて行う予定であったが、実験当日(10/26)、荒天のため高速艇が欠航となった。そこで急遽同じ航路のカーフェリーによる実験に変更した。本船は新潟港から両津港までの図2.3.2.5)−1に示す航路を約2時間半で結んでいる。本船の主要目は下記の通りである。
垂線間長×型幅×型深×喫水×航海速力=
124.80m×21.00m×7.30m×5.516m×20.3kn
実船実験は本船の特1等個室(SS71/2付近、ブリッジの1層下)で行った。
?海象
高速艇が欠航になったことからも想像できる通り、沿海としては荒れた海象であった。本船計器と乗組員の観測に基づく海象は下記の通りである。
波:有義波高=約4M、波向=右舷30度方向(北北西)からの向波
風:真風速=14〜15m/s、相対風速=22〜23m/s、相対風向:S5度
?アンケート調査
他の実船実験と同様に一般乗船者に対するアンケート調査を実施した。アンケートは乗船時間の短い高速艇用に航海中1回のみ記入する方式のものを用いた。当日の乗船者とアンケートの配布状況は下記の通りである。
乗船者数=924名
アンケート用紙配布数=357枚(配布率39%)サンプル率=16.2%
アンケート用紙回収数=150枚(回収率42%)
アンケートから集計した乗船者の構成を下記に示す。比較的中高年令者が多い。

?船体動揺概況
荒天であったため船体動揺はかなり感じられた。この動揺も減揺装置(フィンスタビラ
前ページ 目次へ 次ページ
|

|